2023/10/03 19:15




登山の楽しさと日焼けのリスク
秋の訪れとともに、山岳愛好者たちは再び自然と向き合う季節がやってきました。しかし、山の魅力に惹かれる一方で、紫外線のリスクも忘れてはいけません。今回の記事では、登山の楽しさと日焼けのリスクについて紹介し、登山中の紫外線対策の大切さを理解しましょう。山岳の魅力を最大限に楽しみながら、肌を守りましょう。

なぜ山では日焼けしやすいのか

肌トラブルの元凶である紫外線。日常生活での注意が必要なのはもちろん、登山のような野外活動では特に用心が必要です。

なぜなら、山に登るほど紫外線の量が増えることが知られているからです。気象条件によって異なりますが、標高が1000m上昇するごとに、紫外線の量が10〜20%増加することもあると居合われています。

(出典:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020)

紫外線は太陽から放射され、大気中の粒子とぶつかりながら地上に到達します。そして、標高が高い場所ほど、太陽からの距離が短いため、紫外線がより強力に降り注ぎます。

つまり、登山の際には、通常の日常生活よりもはるかに強い紫外線に晒されることになります。このことを念頭に置き、適切な紫外線対策が不可欠です。

日焼け止め正しい塗り方

登山時の日焼け対策は非常に重要です。紫外線は標高が高くなるほど増加し、肌への影響も大きくなります。帽子をかぶり、日焼け止めを塗ることが基本ですが、日焼け止めの選び方にも注意が必要です。

日焼け止めには散乱剤と吸収剤の2つのタイプがあり、敏感肌の方は散乱剤がおすすめですが、吸収剤は稀にかぶれることがあるため要注意です。

顔だけでなく、首筋、背中、耳、耳たぶなど肌が露出する部分にも十分に塗りましょう。

SPF(紫外線防御指数)とPA(紫外線A波防御指数)の数値にこだわるよりも、繰り返し塗り直すことが大切です。

スプレー式の日焼け止めを使うと手がベトベトせずに塗りやすいです。また、長袖や長ズボンのウェアを着用して肌の露出を減らすことも効果的です。

登山中に日焼け止めをこまめに塗り直して、紫外線から肌を守りましょう。

日焼け止めの選び方

季節の登山では、ウォータープルーフな日焼け止めが必要です。ただし、ウォータープルーフと言っても「UV耐水性★」や「UV耐水性★★」という表示が重要です。登山中に何度も塗り直したくない場合は「UV耐水性★★」、肌への負担を減らしたい場合は「UV耐水性★」を選び、汗に負けずしっかりと紫外線対策をしましょう。ただし、汗を拭く際には注意が必要で、塗り直すことを忘れずに。

登山時に敏感肌におすすめなのが、ノンコメドジェニックの日焼け止めクリームです。これらの製品は肌への負担を軽減し、ニキビなどの発生を防ぎます。ただし、効果は商品によって異なるため、「ノンコメドジェニックテスト済み」の製品を選びましょう。肌への配慮と紫外線対策を両立させ、安心して登山を楽しむことができます。

日焼け後のスキンケア
日焼け後のスキンケアは、肌を健康に保つために重要です。まとめると次のようなポイントがあります。

冷やす:
日焼けを受けた肌は炎症を起こしやすいため、冷たいシャワーや冷湿布で肌を冷やしましょう。炎症を鎮め、痛みやかゆみを和らげます。

保湿: 
日焼け後の肌は乾燥しやすいので、保湿が欠かせません。ワセリンは肌ケアに高い保湿効果があり、水分の蒸発を防ぎ、肌を保護。乾燥肌、荒れ、傷にも適している。

ビタミンC:
 ビタミンCは肌の修復を助け、シミやくすみを軽減します。ビタミンCを含むスキンケア製品を使うか、ビタミンCの豊富な食品を摂取しましょう。

日焼け止め:
 日焼け後も紫外線から肌を守るために、日焼け止めを塗り直しましょう。特に屋外にいる場合はこまめな塗り直しが必要です。アクティビティが激しい場合や長時間の屋外活動では、日焼け止めの塗り直し頻度を高めに設定しましょう。1〜2時間おきに塗り直すことで、肌を効果的に紫外線から守りましょう。活動の強度に合わせたケアが肌の健康を守ります。

水分補給: 
日焼けで失われた水分を補充するため、水分をこまめに摂りましょう。水分補給は肌の回復をサポートします。

医師の診察: 
重度の日焼けや水ぶくれ、ただれなどがある場合は、専門家の診察を受けることを検討しましょう。

まとめ
登山の日には日焼け対策を怠らず、健康的で楽しい山岳体験を楽しみましょう。

紫外線から肌を守り、炎症や疲労を防ぐために、適切な日焼け止めや帽子を使用し、こまめな塗り直しを行いましょう。

また、水分補給やビタミンCを摂ることで、日焼け後のスキンケアをしっかり行うことが大切です。

安全で楽しい登山を目指して、日焼けに対する注意を忘れずにしましょう。